資生堂のメンズコスメ 「SHISEIDO メン モイスチャライザーEG」を購入しました。資生堂といえば「uno」が有名ですが、新しい「SHISEIDO MEN」は3000円~14000円の高価格帯の男性向けブランドです。今回は保湿液を購入したので、使用感のレビューとその中身について解説していきます。
製品概要
- 製品名:SHISEIDO メン モイスチャライザー EG (顔用保湿液)
- 価格:4400円(税込)
- 内容量:100 mL
- ブランド:SHISEIDO MEN
- 発売元:株式会社 資生堂 インターナショナル
基本ケア(洗顔→化粧水または美容液)の後に保湿ケア(保湿液)・エイジングケア(クリーム)・サンケア・メイクを選んで使用するようです。
使用感
箱から取り出すと奥行きのあり中身の見える透明な容器に入っています。パッケージも容器も非常に高級感があります。また、残量が見えるのは買い替えのタイミングがわかるので個人的にはありがたいです。
保湿液はとろみがあり乳液のようで、伸び広げるとみずみずしく少しひんやりとした感触がします。2プッシュ1 mLが推奨量ですが、確かに1プッシュでは微妙に伸ばしきれないように感じます。ただ、スキンケアに慣れていない方は1プッシュでもよいかもしれません。
顔全体に伸ばしきるとしっとりとしたあと肌になります。一般的な乳液は、使用後に油感が残りますが、こちらの保湿液はべたつきはなく、さらっとした肌触りになるので、べたべたした感触が苦手な方でも問題なく使えるかと思います。
香りは男性化粧品らしい香りで、「ヘアトニックの香り」がイメージとしては近いかと思います。
全成分
「SHISEIDO メン モイスチャライザー EG」の全成分について一部抜粋して解説します。
・水系保湿剤
水系の保湿剤として、グリセリン・BG・DPGが全成分の上位に入っています。水酸基という水になじみやすい構造を持つ成分で、水分の揮発を防いでくれます。この働きにより、肌上の過剰な水分蒸散が抑えられ、保湿効果を発揮します。
・変性アルコール
全成分の2番目にある変性アルコールはいわゆる「エタノール」です。化粧品の全成分名では「エタノール」もありますが、ほとんど同じ成分です。違いは酒税法の対策として飲用に転売できないよう、添加物を微量配合しているかどうかです。エタノールは揮発性の高い水に可溶の成分で、揮発するときにひんやりとした感触を付与できます。
・油系成分
全成分の6、8番目にジフェニルシロキシフェニルトリメチコンとコハク酸ジエチルヘキシルはいずれも油系の成分です。
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンはフェニル基のついたシリコーン油で、光沢感の付与を期待して配合されます。
コハク酸ジエチルヘキシルも同様にべたつかない油剤で光沢感の付与を期待できる成分で、男性が嫌気する「べたつき」を抑えつつも、機能性を持たせる工夫がされている処方と考えられます。
また、9番目のジメチコンもシリコーン油で、さらっとした感触の油で、さらに次のシリカも同様の効果が期待できる粉体なのでとにかく「べたつかない」ことを追求した配合とも言えます。
・水系高分子
全成分下位に登場するカルボマーと(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーはアクリル酸系のポリマーで、化粧品では非常によく使われる高分子です。
合成高分子ですが、多くの化粧品で長い間使われている実績のある高分子で、水を多く抱えることができるだけでなく、肌に伸ばすと水を吐き出す性質があることからみずみずしい使用感を付与することができます。
その理由は、肌上の塩類(汗とか)に触れることでアクリル酸のイオンの反発力を失うことによります。ですので、不用意に指を入れたりすると粘度が下がってしまします。(そんなことをする人はいないと思いますが・・・)
まとめ
今回はSHISEIDO MENの保湿液「SHISEIDO メン モイスチャライザーEG」をレビューしてみました。
購入を考えている方に向けて
おすすめの方
- 彼氏やお世話になった男性へのプレゼントでコスメを考えている方
- べたつかない、さらっとした仕上がりのスキンケアを探している男性の方
- 高級感のあるコスメを使いたい方
おすすめできない方
- 女性の方(香りの好みがあるのでこの香りが好きなら問題ないです)
- しっとり、もっちりとした仕上がりを期待している方(どちらかというとさらっとした仕上がりになります)
- 極端に若い男性(紳士的な香りになります)
日本における男性向けスキンケアでこの価格帯はなかなか難しいのですが、高級感もありつつ男性に好まれるように考えられた製品だと思います。さすが資生堂といった感じです。
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